雑問のすすめ@じごまる

ルリカミキリ物語

私の仕事場付近には、ルリカミキリが生息してます。
それは、カミキリムシの採集に力を入れる以前から姿を見かけ、採集もしてたのだけど、それじゃ~どこで発生してるの?ってことまでは分からなかったし、知ろうともしていなかった。
要するに、採った事が有るだけでした。

ある時、それは、敷地内の焼却炉で火もしができるころだったから、数年前だと思うけど、ルリカミキリがその付近で飛んでる姿を見かけたのである。
あ、ルリちゃん近所のどこから?っとちょっと仕事をサボって、付近の探査。
そしたら、塀を挟んで焼却炉の有る裏側に梅の木があったのです。
その梅の木の葉上にキラリと光る瑠璃色の可愛い姿を見たとたん、この木に間違いない、君らはこの木が好きなんだなって思ったわけ。

翌年も発生時期になりその木を見回るが、どうも葉が食われた後がカミキリのそれではないのである。
思い込みは、いかんね~。ルリカミキリのホストが何かを調べても、梅にも来るはずだと頑固にそう思っちゃう。

一昨年の寒いころ、すたすたと散歩をしてた時のこと。
今まで気にもしていなかった木に、なんとなく目が止まった。
その木は梅の木とは道路を挟んで前方斜め前に有る木である。
その瞬間、全てがつながった。
ヒメリンゴの木がこんな所にあったとは。
辺りを見回すと畑の四つ角に同じように植わっているではないか。
あ~ここから君達は羽脱してたのか~っと数年来のなぞが解け、今度は成虫発生期が
とても待ち遠しかったのだ。
そんなことを思い出し、昨年は晴れてご対面であったのだ。
彼らは、その昔見かけた可愛い姿の君の子孫君達だな。

by jigomaru | 2006-06-16 15:32 | カミキリ
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